ムシ歯(齲蝕)と歯周病

ムシ歯(齲蝕)と歯周病はうつります。ムシ歯と歯周病は感染症で、細菌感染することは、皆様もよく御存知だと思います。しかし、では・いつ・どの様にうつるかをご存知でしょうか?

 人は生まれた時には、ムシ歯菌も歯周病菌ももっていません。ムシ歯菌についてはかなりわかっていて、生後1歳7ヶ月から2歳7ヶ月位の間に口のなかに定着すると言われています。これを感染の窓といいます。では、感染源はと言うと、家族内・家族間です。同じ皿の料理を各人が、その箸やスプーン、フォーク、で食べたり食べさせたりする。同じコップでまわし飲みをする。食べかけのものを、他の家族が食べてしまう。といったことで感染します。しかし、それですぐムシ歯になるわけではなく、食生活(食べ物・食べ方)やフッ素・キシリトール・歯磨き等によって、個人差もでてきます。
 歯周病菌も同様にしてうつります。しかし、ムシ歯は若年のうちから発症しますが、歯周病は、中高年になって顕在化してきます。この差はまだ、はっきりわかっていませんが、前回のコラムで申し上げた様に、歯肉からの出血が鍵の様です。
 さて歯周病もムシ歯菌同様にうつるのですが、ムシ歯菌の家族感染に比べて、もっと多くの経路が考えられます。というのは、親しい仲間・クラブ・職場の同僚等が飲み会で、あるいは合コンで、同じ皿の料理を各人の箸で取って食べる。お酒のまわし飲み。鍋料理をみんなでつついて食べる事などです。
 恋人や夫婦であれば、さらに濃厚な家族感染が起きていると思います。
 しかし、あまり神経質になるよりは、皆がお互いにうつしても、うつされても発症しない、あるいは、軽症にとどめる口腔(口のなかの)衛生を心掛ける事が大切だと思います。