歯周病について②

今回は歯周病の予防と治療について、特に歯磨きについて述べたいと思います。

まず、皆様ができる予防と治療の最高の手段は歯磨きです。『何を今さら、そんな事は知っているよ。やっているよ。』と思われる人がほとんどでしょう。でも、実は、それが本当は難しいのです。よく、患者さんにお話しするのですが、磨いていることと、磨けていることとは、大きな違いがあります。


磨いていても、本当に磨いてほしいところが磨けていないことが、多々あります。歯の種類や場所(部位)によって、磨き方が違いますし、歯ブラシではなくて、歯間ブラシ(インターデンタルブラシ)、糸ようじ(デンタルフロス)、スーパーフロス、タフトブラシといった特別な道具を使った方が、よく磨ける場合があります。そうした磨けていないところを指摘して、歯の磨き方やいろいろな道具の紹介や使い方を指導するのが、歯科医師や歯科衛生士です。

子供さん達が、学校で歯を赤く染めて帰ってくることがあると思います。いざ、実際にご自分でやってみると、こんなに磨いているのに、磨けていないので、ガックリすると思います。でも、大事な事は、磨けていないのに、磨いたつもりで、みすみす歯周病を悪化させていくのではなく、磨けていないところを、いかに磨けるようになって、今以上に歯周病を進行させないこと。あるいは、より歯周病を改善させていくことだと思います。

次に、電動はブラシと歯磨き粉(歯磨剤)について述べます。

電動歯ブラシについては、上手に使えば、とても効率よく磨けますが、専門家に磨き方の指導を受けてからの方が無難だと思います。というのは、磨き方を間違えると、歯の表面や歯の根元を削ったり、歯茎を傷つけてしまうことがあります。特に、歯磨き粉(歯磨剤)をつけて磨くと、一般的に、研磨剤が入っていることが多いので、歯が削れ易いです。

また、長時間磨き続けると、やはり、歯が削れたり、歯茎が傷つき易いので、タイマーがついているもののほうが、ベターだと思います。

歯みがき粉(歯磨剤)については、歯を白くする、歯を丈夫する、歯周病に効く、といったものが多数ありますが、基本的には、何もつけずに磨いて、最後に、仕上げに好みの歯磨き粉(歯磨剤)を少量つけて磨くと良いと思います。

先程述べました様に、歯磨き粉(歯磨剤)には、一般的に研磨剤が入っていることが多いので、大量につけて、乱暴に磨くと歯が削れたり、歯茎が傷ついてしまうことがあります。

また口中が泡だらけになると、磨いたつもりになっても案外磨けていないことが多いです。