噛むことの重要性 生き生きと脳の活性化

口の健康がそこなわれると、食欲不振や精神不安定を招き体調不良になります。
「目は心の窓、口は健康の窓」といわれる所以です。
また、口への刺激は脳の働きと綿密な関係にあり、ボケ防止の効果もあります。
下部の図、右半分は、体の部分の動きと大脳の働きを示したもの。
左半分は、皮膚感覚を司どる神経の数の多い少ないを示したものです。
脳への影響力は手、そして頭(特に口)、続いて足の順です。

例えば糖尿病にかかっていたり、鼻やのどに病気があると、体の異常を知らせる警告音としていびきが出ます。
いびきにともなう病気に、近年有名になった「睡眠時無呼吸症」があります。
いびきをかく人の70%は寝ている間に何度も、長い時は1分以上も呼吸が止まっているというから恐ろしいですね。
無呼吸では熟睡できないため朝から頭が重く、眠気が抜けず集中力がなくなります。
また酸欠のせいで心臓や血管に負担がかかり、高血圧や脳卒中になりやすさが正常人の3?4倍にもなるとされています。
いびきはかいている本人にとっても大問題です。

●ギリギリ…「火事場のばか力」のような歯ぎしり

いびきのほか、本人が何食わぬ顔で眠りながらも、不快な音で周囲の人の眠りを妨害する行為に、歯ぎしりがあります。
これもいびきと同様、眠っている本人に罪がないところが始末が悪いといえます。
歯ぎしりの音にはいくつかパターンがあります。
歯をすり合わせて鳴らすギシギシ型、歯を食いしばるガリガリ型、そして歯をカチカチ鳴らすカチカチ型など。
しかし歯ぎしりの原因は今ひとつわかっていません。
自分では意識して歯をこすり合わせても、歯ぎしりのときのような大きな音は決して出ません。
歯は大きな圧力に耐えられる組織ですが、通常は上下の歯が接触しないように想定されて作られていて、持続力には弱いようです。
実は、1日24時間中、上下の歯が接触している時間は、咀しゃくする時を含めて、わずか8~12分程度です。
ほとんどの時間は接触していないのです。
それなのに、歯ぎしりのように何十分も噛みしめていれば、その力を受け止める歯や組織にも無理がかかります。
また歯ぎしりはあごや頭の筋肉を酷使するため、肩こりや頭痛を併発することも多い。
原因不明の頭痛に悩んでいる人は歯ぎしりを疑ってみてはどうでしょうか。
朝起きたときに、あごがこわばっていたり、疲れているなら、歯ぎしりをしている可能性が大です。
大きないびきや歯ぎしりを指摘されたことのある方はまずは歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。