院長の近況報告

続・続「曜変天目茶碗」

6月14日、さいたまスーパーアリーナの「骨董アンティークフェア」に行ってきました。

驚いたことに、あの、「開運!なんでも鑑定団」で、中島誠之助さんが、「曜変天目茶碗」として、2,500万円の鑑定額をつけた茶碗とよく似た茶碗が、「曜変天目茶碗」として透明ケースに入って、2~3万円位?の価格がついていました。
偽物である事を前提とした茶碗なので、値段もたいして気にとめませんでした。

「開運!なんでも鑑定団」の中島誠之助さんの鑑定に異を唱えた、長江惣吉氏が言う、
外国人相手に、数千円から数万円で売られている茶碗だとして、長江氏本人が購入した茶碗の写真によく似たものでした。

中島誠之助さんが、本物の「曜変天目茶碗」と断定しながら、2,500万円という、低評価額をつけたのは、審美的に、国宝の三碗に比べて劣っているせいかと思いましたが、どこか自信のないところがあったかもしれません。

国宝は、青白い海ホタルが点々と星雲のように連なり、外側には模様がありません。高台には、「供御」という文字もありません。

奈良大学の釉薬の分析によれば、今回の「曜変天目茶碗」には近・現代によく使われる釉薬は使われていなかったそうです。

しかし、それが、宋代に焼かれた国宝の三碗に並ぶという、証明にはなりません。

現在、長江惣吉氏の焼かれた「曜変天目茶碗」が、瀬戸市美術館に、7月30日まで展示されているそうです。
写真で見る限り、氏の作品のほうが、国宝の三碗により近いと思います。